「三つ子の魂百まで」とよく言いますが、幼児期に子供達がどんなしつけを受け、どんな環境におかれるのか、それが今後の人格形成にどれほど大きく影響を与えるものなのか、私達大人は、まずそれを再認識すべきでしょう。幼児期とは、一般的には2才くらいからと言われますが、母親にべったりの乳児期を過ぎれば、もうその子の幼児期は始まっているのかもしれません。家族以外の他人や、初めて見る物、出来事、体験、日々出会うすべての新しいものに興味を持ち、その関わりを楽しみ始める。何気ないおもちゃ遊びの中でも、「知恵がついたね」と親がびっくりする事がある。ある時我が子にそんな変化を見つけたら、それは「偉大なる幼児期」の始まりだ!と思ってよいでしょう。
幼児期には、身体的成長も著しいものがあり、運動能力も加速度的に高まります。しかしそれ以上に親が感じるのは、心の成長でしょう。特に、同じ年代の子供達に「遭遇」し「関わる」時の子供達の顔は、格別です。自分の頭で考え、コミュニケーションをとる、そんな手法を知らない間に使っています。無条件に甘えられる母親とは違う、対等な「おともだち」との遊びがまた、楽しくて仕方がない、という笑顔です。人間関係の幅をどんどん広げ、心身の目覚ましい成長と共に、一人の人間の基礎を作り上げる最も重要な時期「偉大なる幼児期」なのです。
この「偉大なる幼児期」に施される「幼児教育」が、重要且つ吟味されるべきものである事は、言うまでもありません。「幼児教育」の大きな柱は、まず家庭、親のしつけですね。そしてもう一つの大きな柱は、幼稚園です。子供達にとっての初めての集団生活は、とても意義深い「幼児教育」の場となります。幼稚園での生活全体が、家庭ではまず教える事の出来ない貴重な「幼児教育」をしてくれています。家族から離れる初めての試練に入園当初泣き続ける子供も、専門の教育を受けた先生や目の前にいるたくさんの「おともだち」に癒され、一ヶ月も経てば、笑顔で園庭を走り回る姿が見られるでしょう。同年代の「おともだち」との集団生活は、時に我慢を、悲しい思いを、それ以上に楽しい思いをたくさん与えてくれる事でしょう。家庭で行える「幼児教育」とは全く種類の違う、重要かつ必要な「幼児教育」、家庭では補えない「幼児教育」、それが幼稚園で受けられる「幼児教育」の特徴です。現在日本に登録されている1万4千ほどの幼稚園は、園庭、遊具、絵本、おもちゃ等必要な施設、道具もそろっており、安心して「幼児教育」を受けられる場となっています。満三才に入園し、年少、年中、年長と最長三年間を幼稚園で過ごす事ができます。