幼児教育を語るとき、よく「頭の柔らかいうちに学んだ事は身につくが大きくなってからでは遅い」という意味の言葉を聞きます。これは、本当の事なのでしょうか。ここでは、脳の発達の意味をひも解きながら真意を探っていきましょう。まず、脳の発達、とはどんな状態なのか。脳細胞は、どんな働きをしているのか。脳の中には、100億以上とも言われる脳細胞が存在しています。脳細胞は、その一つ一つについている突起同士に電気が通りやすくなるように回路を作る作業をしています。脳細胞同士を上手く繋げ、多種多様に、いろいろな組み合わせで複雑な回路を作り上げて行きます。その、脳細胞同士が上手く繋がり、電気、脳への刺激が上手く伝わる事により様々な機能が発達すること、それが、いわゆる脳の発達です。作り上げられた多数の回路も、すべてずっと存在し続けるわけではありません。使わない回路は、どんどん消滅していきます。つまり、せっかく作り上げた回路も、人間が脳に刺激を与えず使われないならば、それは消滅してしまうのです。 それは、脳が急激に発達する3才頃までに行った幼児教育も脳への刺激も、その後使われなければ消滅してしまう、という事も意味します。 そう考えると、「3才頃までに教えなくては…」と神経質になる必要はありませんね。自然な生活をしていれば、必要な脳への刺激は行われていると考えてよいのです。ただ、特に気をつけたい事は、テレビなど受け身の刺激は、自分から動いて、頭を働かせて受ける自発的な刺激とは違うという事です。自然の中での外遊びや友達と関わり会話する事などから生まれる自発的な刺激は、脳の健全な発達には必要不可欠です。親がその事実を知り、今子供は自発的な刺激を受けているのか受け身の刺激を受けているのか、それを意識しながら子育てをすることは、より健全な脳の発達、幼児教育に効果があると言えるでしょう。